古田島さんはメンタルトレーニングの6ヵ月間コースを受講しました。

受講前の課題

1.ピッチングにおけるメンタルの課題
自分のピッチングにおけるメンタルの課題は、思うようなボールが投げられなかったり、結果が出ない時にイライラや不安、焦りを感じることでした。試合でストライクが入らなかったり、ボール球が続いたり、ヒットを連打されると、ネガティブな結果をイメージしやすくなりました。このような場面では、結果が悪化することを予想して不安が膨らみ、集中したいのに思うように集中できないことがよくありました。

2.試合での焦りと不安
特にメンタルの重要性を強く認識したのは、社会人野球1年目の都市対抗大会でのピッチングがきっかけでした。3回戦の6イニング目に登板した際、「流れを変えるピッチングをしよう」と決意してマウンドに上がったものの、フォアボールを連続で与え、1アウトしか取れずに降板してしまいました。この時、ストライクが取れず、ボール球が続く中で「もしフォアボールを出したらどうしよう」という不安が頭をよぎり、気持ちがどんどん焦っていきました。自分のピッチングに集中できず、気持ちを落ち着けることができなかったことが悔しく、心のコントロールが必要だと痛感しました。

この経験から、ピンチや緊迫した状況でも自分を落ち着かせ、不安や焦りをコントロールして集中できるメンタルスキルを身につけたいと考え、田邉さんのメンタルトレーニングを受けることを決意しました。

トレーニング事例

1.思考のコントロール
メンタルトレーニングを受け始めて最初に取り組んだのは、思考をコントロールするワークでした。リフレーミングという手法を使い、ネガティブな考え方を意識的にポジティブに変える練習をしました。以前は「完璧を求め、周囲の期待を超える結果を出すことが大事だ」と考えていました。しかし、結果が出ないと自分のパフォーマンスに対してネガティブに捉えてしまい、気分も落ち込むことがありました。そこで、これを「結果にこだわるのではなく、内容に焦点を当て、失敗を次に生かすことが重要だ」と考え方を変えました。

2.自己分析と不安・焦りの原因の理解
次に行ったのは自己分析ワークです。このワークを通じて、これまで気づかなかった自分の強みや弱点を理解することができました。特に、どんな時にパフォーマンスを発揮でき、逆にどんな時に不安や焦りを感じるのかを明確にしました。例えば、連打されたり、ボール球が続いたり、得意なボールがファールで粘られる時に不安を感じることに気づきました。このような場面で、自分を落ち着かせる方法を取り入れることが大切だと理解しました。

3. セルフコントロールと集中力向上
自己分析を終えた後は、実際に試合で使える「セルフコントロール」の技術を学びました。セルフコントロールは、試合中に感じる不安や焦りを和らげ、集中力を高めてパフォーマンスに繋げることが目的です。具体的には、集中力を高めるために自分に合ったセルフトークを使ったり、不安を感じた時には深呼吸をして冷静さを取り戻す方法を実践しました。

4. プレパフォーマンスルーティン
さらに、ピッチングの「プレパフォーマンスルーティン」にも取り組みました。毎回のピッチングに対して目的やプランを明確にし、自信を持って投げるためのルーティンを作成しました。調子が悪いと感じる時でも、適切に自分を落ち着かせるための行動をルーティンに組み込みました。

5.「ゾーン」へのアプローチ
試合前日から当日までの「ゾーン」へのアプローチも行いました。試合前のリラックス~集中の行動を整え、試合の入り方や自分のルーティンを見直すことで、パフォーマンス発揮に最適な心理状態を作り出しました。

6.メンタルノートを活用した目標設定
最後に「メンタルノート」にも取り組みました。毎朝、目標を書き出すことで一日の行動が明確になり、練習や試合での目標を達成するために何をすべきかを意識して行動できるようになりました。

受講後の成果

1.思考のポジティブ化と自己肯定感の向上
メンタルトレーニングを受けて、自分の思考と行動が大きく変化しました。以前はネガティブな考え方に引きずられることが多かったのですが、思考をコントロールするスキルを身につけたことで、ネガティブな場面でもポジティブに捉えることができるようになりました。具体的には、「結果が悪ければ次に生かせる学びがある」といった考え方に変わり、物事を前向きに捉えることができるようになりました。

2.試合前の準備とメンタルコントロール
また、メンタルノートを取り入れることで、自分の行動に対する意識が高まり、試合前の準備がより明確になりました。試合での入り方や集中するための方法を自分で計画し、実行することで、試合に臨む姿勢が大きく改善しました。

3.集中力の向上と自信を持った投球
目標設定やピッチングルーティンを実施した結果、試合中の集中力が高まりました。特にセルフトークや深呼吸を使って冷静さを保ち、ネガティブな状況でも集中力を維持することができ、試合で自信を持って投げることができました。

4.パフォーマンスの向上
メンタルトレーニングを実践した結果、試合でのピッチングにおいてより安定したパフォーマンスを発揮できるようになり、心理的なプレッシャーにも強くなりました。結果として、自分のピッチングに自信を持つことができ、より良いパフォーマンスを発揮することができました。

古田島選手プロフィール

古田島 成龍(こたじま・せいりゅう)
茨城県出身。1999年6月29日生まれ。
オリックス・バファローズ 所属。

2021年秋の大学4年時にエースとして明治神宮大会で優勝。2022年4月に日本通運に入社すると、その年の都市対抗と日本選手権に出場して、新人ながら登板した。

翌年の2023年10月26日に、ドラフト会議において、オリックス・バファローズからドラフト6位指名を受けた。ドラフト指名後に出場した日本選手権では、ヤマハとの初戦に先発して8回途中1失点、先発全員奪三振の快投でチームを勝利に導いた。

2024年シーズンは開幕1軍の切符を勝ち取り、新人で22試合連続無失点タイ記録を打ち立てた。シーズン通して救援で50試合に登板。チームトップの24ホールドを挙げるなど防御率0・79で、パ・リーグ新人では初の「50登板&防御率0点台」を達成した。

コースお申し込みの流れ

コース受講をご希望の方は、まずは無料体験コースをお申し込みください。

STEP1
無料体験コースの申し込み
STEP2
無料体験コースの受講
STEP3
プラン提案
STEP4
当コースの申し込み
STEP5
トレーニング開始

体験コースのご案内

まずは無料体験コースをお申し込みください。体験コースではクライアント皆様の状況やニーズに合わせてプランをご提案いたします。まずはお気軽にお申込みください。