荒木さんはメンタルトレーニングの6ヵ月間コースを受講しました。
受講前の課題
試合における自分のピッチングに対して不安や焦りを感じると、ピッチングに集中できなくなってしまうことにメンタルの課題を感じていました。基本的に、バッターへの初球はストライクをとりたいのですが、その初球でストライクをとれなかったときや、自分の自信ある投球が「ボール」判定されたときなどは、「ヤバいなぁ」や「なんでだ・・・」という考えが沸き起こり、頭の中をネガティブな思考が支配するようになると自分のピッチングに集中したいのに集中できない状態に陥っていました。
また、自分の思考やモチベーションに対してもメンタルの課題を感じていました。たとえば、ピッチングの結果が悪かった時や、ウェイトトレーニング(BIG 3)での結果を計測して成果がでないとき、自分なりに努力をしているけれど自分が望むような結果がでないときは「どうして結果がでないんだ」と考えることから気分的に落ち込み、モチベーションがさがることもありました。
安定したパフォーマンス発揮をしていくためにはメンタルを見直していくことが必要だと考えました。特に不安や焦りを感じたときに、いかに自分で対処できるかが自分にとっては重要で、そこを強く意識し始めたことがメンタルトレーニングを受けるきっかけとなりました。
トレーニング事例
メンタルトレーニングのひとつ「目標設定」を行い、1年後の目標設定だけでなく5年後までの目標設定をしていきました。メンタルトレーニングのセッションで実際に目標を言語化したことで、目標達成するために必要な練習だったり、具体的にどうアプローチしていくことで成長を加速化していけるのかが明確になりました。今後のやるべきことが明確になると、今までは、ただやっていた日々の練習やトレーニングも、目的意識をもつようになり集中して取り組めるようになりました。
また、自分のことをより深く理解していく目的で「自己理解セッション」もしました。例えば自分は、どういう時にモチベーションが高く、どういう時にモチベーションが低くなるのかを過去の経験を振り返って確認していき、モチベーションが高い・モチベーションが低いときの傾向を具体的に気づくことができました。自分のモチベーションの傾向を気づくことができたので、モチベーションが低い状態のときにはモチベーションが高いときに見られる考え方や行動を取り入れて自分自身でモチベーションを高めていくなどの対処が出来るようになると思いました。根本的な自分を深堀りしていき、自分が気づけなかった一面を知ることができて楽しかったです。
課題のネガティブ思考を自分にとってプラスな意味づけに変えて感情もプラスに変えていく「リフレーミング」のトレーニングも行いました。リフレーミングの例として、ウェイトトレーニングにおいて自分よりもチームメートの結果が良くて差をつけられたとき「どうして結果がでないんだ・・・」と結果だけに目を向け物事を悪く捉えていましたが「BIG 3の計測で思うような重量があがらなかったけど、昔と比べたら重量は上げられるようになってきている。確実に成長はしている。」と以前よりも成長できている部分にフォーカスしたプラスな考え方を取り入れ、思考をコントロールするトレーニングをしました。
自分の理想のピッチングができないときはネガティブ思考や雑念が頭の中にはいってきてしまい、ピッチングに集中ができなくなってしまうことが課題でした。ピッチングにおける「集中」の課題改善に向けて、集中力を高めて良いイメージと自信を作り出すピッチングルーティンを作りました。調子が良いときのルーティンと調子が悪いときのルーティンの2種類のルーティンを作り、調子が悪いときのルーティンには不安・焦り・緊張などを軽減させる「セルフコントロール」のメンタルテクニックを取り入れました。ネガティブな不安・焦り・緊張に対処できるセルフコントロールのメンタルテクニックを使い安定したパフォーマンス発揮につなげていくことが目的です。
受講後の成果
メンタルトレーニングのセッションにて、どういうときに調子が良くて、逆にどういうときに調子が悪いのか、それぞれのシーンにあわせて自分のメンタル状態を深堀りしていったおかげで以前より自分自身のことをより詳しく認識できるようになりました。自分自身を詳しく認識できるようになったことで、自分のメンタルにたいして、どういうアプローチをすればパフォーマンスを発揮できるようになるか対処法がわかるようになっただけでなく、メンタルトレーニングで習得したメンタルスキルを使う適切なタイミングもわかるようになりました。不安や焦りを感じたタイミングではセルフコントロールを実施してネガティブな感情に対処することができるようになったり、気持ちを落ち着かせることができるようになりました。
課題としていたネガティブ思考をコントロールするメンタルスキルが身につきました。自分の思うようなピッチングができなく「やばいなぁ」や「なんでだろうなぁ」というネガティブな言葉がでてきて焦りを感じるときは自分自身に余裕をあたえる言葉に言い換えて思考をコントロールするメンタルスキルがみについたと実感しています。特に思考のコントロールが出来るようになったと思うシーンは、マウンド上で追い込まれた状況の時です。試合での投球がストライクでなくボールが先行してカウントが悪くなったときや、フォアボールを出してしまったりヒットを打たれてランナーを背負うときなど追い込まれた状況のときに思考をコントロールすることによって不安を軽減することができただけでなく気持ちを切り替えて集中できるようになったとも実感しています。
もう一つの課題であった集中に対してもセルフトークやピッチングルーティンを実施することで集中力を高めてピッチングができるようになったと思います。特にピッチングルーティンを実施することで1球1球にたいするピッチングの質がよくなったことが自分の成長と感じます。
荒木選手プロフィール
荒木 隆之介(あらき・りゅうのすけ)
群馬県出身。2001年10月12日生まれ。
徳島インディゴソックス 所属。
東京国際大時代は、3年生の秋から救援右腕としてリーグ戦に出場し、翌4年春の駿河大1回戦で初勝利を収めた。 大学で153㌔右腕へと成長を果たし、スカウト陣からも注目される存在に浮上。
徳島インディゴソックスに入団した2024年シーズンは、多くの経験を積み、プロ相手にも好投をみせることができた。
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